官位
簡単に言えば「地位と名誉」の事でしょうか。
昔から争いの絶えないこの問題も、弁天さまの本誓とする「冴えた智慧」が自己の内に満たされれば、人心自ずから調い、「才を弁える」とする「自戒を怠らない謙虚さ」を見失わなければ、その功徳は永く保たれ、運気ますます興隆するという結果に辿り着きます。
では官位とは、そもそもどういうものであったのか、それを以下に述べて見たいと思います。

官職
とは、職務や資格とその種類などをいい、昔の官吏制度では、それによって位階も定められていたようですが、現在では分離されています。

位階
公家制度が布かれていた頃の、右大臣、左大臣、正一位、従一位などが位階の始まりで、今でも、官庁では一等○○官など、その面影があります。

官位本来の意義と祈り
単純には上記の総称ですが、官と位の本来には、備えるべき意向と資質に相応しい資格と、それを果たし得る立場を真に弁え、自己に戒めを課する
厳しさが無くてはならないはずです。
ということは、よく自己を知り、明かな自己を、謙虚に受け容れる「真実の智慧」が不可欠です。
今の時代に合わないと思われる向きもあるでしょうが、道に外れれば長続きしないのも事実です。
また、いつの時代にあっても、人は、その素質を失ってはいないはずです。
そして、相応しい人が、相応しい官位に就いて、相応しい使命を果たす、そんな当たり前の事を、願い祈る人が絶えなければ、何時の日かその願いは満たされる事を信じたいと思います。

官 位